ホワイティー
勝手にホワイティーと呼んでいた白い犬。
もう、6、7年は経つだろうか。
いつも3匹で行動していたが
ある時からホワイティー1匹になって
見かけた時は、尻尾は下がり
おびえた様子でポツリと彷徨っていた。
その姿にいつも私は
押し迫る思いを追い払わないといけなかった。
近所の方と、なんとかならないかと眉間に皺を寄せては溜息をついていた。
他の2匹のように保健所に連れて行かれては
帰って来られないし、捕まえようにも近づくと逃げるし。
食べ物を持っていても警戒して寄ってこない。
ただ、いつも痩せてなかったので
どこかで食料をもらっているらしいことは推測できた。
そんなホワイティー。
暑い夏も、寒い冬も
土砂降りの雨も、強風の嵐も、凍える雪も
もう心配しなくていい。
だってマロンちゃんとして
お家に飼われるようになったから。
ほんとーーーーーーーーーーーに良かった!
道路に立ち尽くし涙が止まらなかった。