窓からそよぎ込む風で揺れるヤシの葉が 顔にあたってもぞもぞして目を覚ました。 明るい光が眩しい。 こんな優しさで起こしてくれる秋風に 満たされる心と体。 しようと思っていた洗濯 昨日の続きの大掃除 犬の散歩に、買い物 午後会う友人に渡す約束の物の…

軽やかな風のように ひとところにとどまらず さらりと身をこなし 触れては 離れて去っていく 無風でもなく 激しく吹き荒れることもない 心地良さはまし 温かい そんな風のように 関わっていたい

高速で渋滞。 ハンドルに両腕をのせ、その上に顎を乗せて ふ〜ん、と空を見上げると 雄大に広がる空に、銀色やら真っ白やらスーッとかすれたのやら 所狭しと雲が浮かんでいる。 携帯くらいの大きさに見える飛行機がそこを飛んでいく。 あんなふわふわ気持ち…

ある日の出来事と言ってるが、私にとっては特別な日だった。 その日は私の誕生日だったから。 ただ忘れていて、単なる1日として過ごしていた。 暑ーい夏の日だった。 外の用事を済ませ、おじさんマスターひとりの喫茶店に入った。 狭い空間はあまり得意では…

玄関を出ると、たっぷりと湿気を含んだ空気で体がしっとりとする。 家の中と外とは気温は変わらず湿度が違うだけ。 静かに運転し続けているクーラーはちゃんと仕事してくれているんだ。 とか思いながら朝の散歩に出かけると 涼しくなって調子がでてきた愛犬…

いつものように朝、犬の散歩をしていて 草をムシャムシャと食べている愛犬を待ちながら 私の腰くらいのところの柵に止まっているあしなが蜂を見つけ なんか変だと見ていたら、やっぱり変だった。 胸に頭と同じくらいの緑色のものを抱えている。 植物の種か実…

思いっきり海で遊んだ 心地よい疲労感 髪も体もまだ水が滴っている ベンチに腰掛け 目の前に転がる砂まみれのサンダル 日に焼けてひりつく肌に 優しく海風がまとわりつく 夕焼けに包まれて 体が覚えているこんな体験 確かにあった 遠い昔に そんな感覚を一気…