ある日の出来事

 

ある日の出来事と言ってるが、私にとっては特別な日だった。

その日は私の誕生日だったから。

ただ忘れていて、単なる1日として過ごしていた。

 

暑ーい夏の日だった。

外の用事を済ませ、おじさんマスターひとりの喫茶店に入った。

狭い空間はあまり得意ではないが、お客は私一人だったので

まあいいか、と座った。

注文した大好きなアイスカフェオレとフレンンチトースト

を味わいながら、本棚からとった本を読んでいると

杖をついた年配のご婦人が入ってこられた。

マスターがさっと入り口に迎えに行かれ

慣れた風な会話を交わされていたので

常連さんだとわかった。

私は意外にも面白い内容の本にまたすぐ没頭した。

区切りがついて顔を上げ首を左右に倒してほぐし

横を見ると、そこにいたご婦人が、

あなた、姿勢が良くて、髪の色と服がよく合っていていいわ。

と微笑みながら褒めてくれた。

優しい親戚のおばさんのような温かさ。

私はとても喜んで

お礼を言い、そこから少し雑談をしていると

あなた、もしかして

と続けて私の星座を当てられたので

私はその日が誕生日だということを思い出し

そう言うと、そのご婦人が

私も。って。

持っていた身分証を見せ合い、驚き、笑い、祝福しあった。

こんなことってあるんだなあ〜

こんな偶然ってあるんだなあ〜

 

今思ってもほんと、面白かった。

 

Great thanks for the happy happy surprise !