トンボ

玄関を出ると、たっぷりと湿気を含んだ空気で体がしっとりとする。

家の中と外とは気温は変わらず湿度が違うだけ。

静かに運転し続けているクーラーはちゃんと仕事してくれているんだ。

とか思いながら朝の散歩に出かけると

涼しくなって調子がでてきた愛犬はぴょんぴょん飛びながら進む。

元気な様子はただただ嬉しい。

と、トンボが2匹、いや5匹

私の背丈くらいのところでゆらゆら。

 

そういえば子どもの頃

小学生に上がる前の小さい子どもの頃

祖父母だったか、近所のご老人たちだったかは忘れたが

トンボに仏様が乗っていて、それで家に帰ってくると聞かされ

信じた私はトンボがちょっと怖くなったが

またがった乗ってる様子を想像したりした。

 

大人になった今でも

大人になって数十年経った今でも

トンボを見ると一瞬その事が頭をよぎる。

 

自分の幼い頃の家や近所の様子を思い出して

懐かしむ

初秋の朝。