Rain

パチ、パチ、バチ、バチ

ん?なんの音だろうと

耳を澄ましていると

途端に窓を雨粒が叩きつけ始めた。

家の中は雨音で満たされ

稲光とともに雷鳴が轟く。

あー、また始まった。

激しく降り続いた雨の重苦しさが甦る。

愛犬が怯えてないかと見ると

穏やかな顔で寝ている姿に安堵を覚えながらも

外界との間を少しでも遮ろうと

ブラインドを閉めた。

そうこうしている間に雨音は消え

雷鳴が遠ざかる。

愛犬はひとときの大荒れで終わる事を

知っていたかのように

起き上がることもせずゆったり寝ていた。

著しい老いが否めない愛犬は

色んなことへの反応が鈍くなってはいるから

理由はなんともわからないのだが。

 

自然は脅威であると同時に恵である。

雨が降らなければ

太陽が昇らなければ

目に見えなくても空気がなければ

生きていることなんて出来ない。

動物も大事な自然だ。

その事も含めて、自然をもっと意識して

大事にしていきたい。

 

この日本の町に住んで

出来ることは限られるかもしれないけど

でもその中で自分に出来ることを

増やしていきたいと思った。